グッゲンハイム:景気サイクル終盤で起こること

Guggenheim PartnersのScott Minerd氏が、今回の景気サイクル終期の特異性を指摘した。
米政府が財政政策によって景気を過熱させているため、FRBは引き締めペースを速めざるをえなくなるだろうと言う。


ジェローム・パウエルFRB議長は市場を慣らし、年3回より多く利上げするかもしれないとの考えに順応させようとするだろう。
・・・もしも、市場が年4回の利上げを織り込もうとすれば、FRBは市場の混乱にとても神経質になるだろう。

マイナード氏がBloombergで、今年のFRB利上げ回数が現状の市場予想3回より多くなるだろうと予想した。
同氏は、他の多くの市場参加者と同じく、現在が景気サイクルの終期であると考えている。
ところが、今回のサイクル終期はいつものサイクル終期と大きく異なっていると指摘する。

「前回米国がサイクル終期に刺激策をとったのは、おそらくベトナム戦争時代だ。
その時と今の違いは、FRBが過度の金融緩和でインフレを許容してきたことだ。」


マイナード氏によれば、現代の米経済においてサイクル終期に突然多くの財政刺激策が講じられた前例はないと言う。
本来なら政府はこの局面、加熱しがちな経済にわずかにブレーキを踏むべきなのに、逆をやっている。
マイナード氏は1年後には賃金上昇率が年4%程度まで上がると予想している。
だから、FRBがインフレ昂進を防ぐ役割を負わなければならなくなる。
FRBはインフレ抑制だけでなく、インフレ期待を抑制することになるだろうと言う。

FRBがインフレ予防に回るなら、金融引き締めのペースを速めることになる。
市場はより多くの利上げを織り込まなければいけなくなる。
マイナード氏は、イールド・カーブの短期側が上昇している時に長期金利が急騰するとは考えにくいと言う。
すでに長短スプレッドは縮小しており、イールド・カーブは来年にも平坦または逆ざや化すると予想している。

マイナード氏は昨年10月「米10年債利回りが3%を超えれば、長期トレンドは崩れる」と話していた。
長期金利はその3%の手前まで上昇し、そこで足踏みしている。

マイナード氏の投資に関するアドバイスは以下の通り:

  • 株式は、不況前の約2年間パフォーマンスが良いので、今はいい時期。
  • 社債(ハイイールドならびに投資適格)の低利回りは現在のリスクに見合わない。
  • サイクル終期でパフォーマンスが上がるコモディティはETFを通して投資するとよい。

 - 投資, 政治, 海外経済 , , , ,