ダン・ファス:リザーブを増やしチャンスを待て

Loomis SaylesのDan Fuss氏が、今年3回のFRB利上げを予想し、米10年債利回りについて年内3.3%程度への上昇を見込んでいる。
債券投資の大ベテランは、政治・外交上のリスクから守りの姿勢を固めている。

「現時点では、FRBの利上げは年内3回、2019年にも数回あると予想している。
今回の利上げサイクルで、10年債利回りは心理的節目の3%を上抜け、4%を目指すとみている。
2年債利回りは3%を目指すだろう。」


ファス氏がReutersのインタビューで語った。
年内の予想は次の通り:

  • 2年: 2.2%台から75bp上昇
  • 10年: 2.8%から50bp上昇
  • 30年: 10年債+40bp

実効FF金利(青)、2年債(赤)・10年債(緑)・30年債(紫)利回り
実効FF金利(青)、2年債(赤)・10年債(緑)・30年債(紫)利回り


ファス氏も市場のコンセンサスと同様、米経済自体は良好だと指摘する。
しかし、大統領の決断に端を発する政治・外交面に2つのリスク:

  • 関税: ネガティブなリスク
  • 北朝鮮との会談: ポジティブなリスク

が不確実性を投じていると言う。

「平和であるか、そうでないかはマーケットにとって非常に重要なこと。
貿易戦争であれ、『戦争』と名のつくものは悪材料であり、中央銀行の政策や経済指標よりも大きな問題だ。」

ファス氏は債券投資家らしくこう指摘し、北朝鮮問題については進展を評価している。
「時がくれば、戦術的に動く」と意欲を示しながらも、今は守りの時とガードを固めている。

さまざまな情勢に鑑み、われわれは以前からリザーブ、即ちキャッシュや米短期債券の比率を引き上げ、平均残存年限を短期化してきた。
無論、その間もリターンを諦めることはしないが、来たるべき金利上昇に備えるという意味で、ディフェンシブな態勢へとシフトしてきた。


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