ガンドラック:財政赤字で米国はトリプル安へ

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が月例のウェブキャストで、米国債・米国株・米ドルのトリプル安を予想した。
Reuters (r)Bloomberg (b)が報じている。


いつもと違うのは、現在が(景気)サイクルの終期であるにも関わらず財政赤字が拡大している点だ。(r)

ガンドラック氏が現在の経済環境の特異性について指摘している。
景気サイクルの終期では通常、景気が拡大から過熱へと進む。
インフレが上昇したところで中央銀行による金融引き締めというブレーキが踏まれ、景気後退に向かう。
FRBがブレーキを踏んでいるというところは現在も当てはまる。
しかし、それと裏腹に財政政策が経済を過熱させている。

だから、景気後退はまだ見えない。
ガンドラック氏は、景気の先行指標に今後12か月の不況入りの兆しは見えないと話している。
それどころかインフレにはまだ上昇要因が働いている。
ガンドラック氏は、コア・インフレがFRBの2%物価目標を超えるだろうと予想している。(b)


これは、そのまま金利にも効いてくる。
ガンドラック氏は、米財政赤字拡大とFRBバランスシート縮小・利上げが債券利回りを上昇させると言う。(b), (r)
財政赤字は財政インフレを通して、金融引き締めは直接的に金利上昇圧力だ。
赤字国債が多発される中、FRBが保有国債を減らせば、米国債市場の需給は急激に緩みかねない。

そして、金利上昇は広い資産クラスに悪影響を及ぼす。
ガンドラック氏は、米10年債利回りが3%を超えれば、ほぼ間違いなく株式やハイイールド債などリスク資産に悪影響が及ぶと言う。(r)

「S&P 500が今年下げるだろうという考えは、いつになく強い確信になっている。
10年債利回りが加速し3%を超えようとしているためだ。」(b)

「この確信度は、債券利回りが上抜けるか下抜けるかについての確信度より高い。」(r)

ドル相場については中立(r)としたものの、短期的な予想はドル安だ。
「次の大きな動きがドル安になる確率は高い」(b)と言う。

ビットコインについては、株式市場のいい先行指標として活用しうると話した。

「ビットコインは、社会のムードに何が起こっているか理解するためのロゼッタ・ストーンの一部と言える。
私たちは簡単な投資環境から手ごわい投資環境に移りつつある。」(r)


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