JP Morgan:景気サイクル終盤で起こること

JP Morganの共同CEO Daniel Pinto氏は、今後2-3年のうちに米国株市場が20-40%調整すると予想した。
不況入りから逆算して債券市場・株式市場に起こることを解説している。


「今後12か月で米経済が不況入りする可能性は極めて低い。」

ピント氏はBloombergに語った。
世界の市場関係者が景気サイクルを予想しマーケット・タイミングに役立てようとしている。
現在、米経済に不況の兆しは見えない。
しかし、彼らの興味の対象は、あくまでそれより先に訪れる債券や株式の調整だ。

市場は面白い局面にある。
サイクルの終わりまでおそらくあと2-3年だろう。

ピント氏は景気があと2-3年もつとして、市場の調整はその前に来ると考えている。
好景気があと何年続くかは別とすれば、こうしたマインドは市場参加者に共通したものだ。
だから、市場は、インフレであれ経済成長であれ、何に対しても神経質になっているとピント氏は観察する。
インフレも経済成長も金利上昇を通して資本コストを上昇させるし、最近では関税という悪材料まで加わっている。

ブリッジウォーターのレイ・ダリオ氏は最近、現在が景気サイクルの終わりまで1-2年の局面にあると予想している。
ピント氏の予想と考え方は似ているが、より差し迫った予想と言えるだろう。
ピント氏は、景気サイクルの終盤で起こる現象を解説しているが、これもダリオ氏の考え方とかなり共通したところがある。


「通常、調整が進むとき、金利が上昇している。
信用スプレッドが調整し、縮小を始める。
サイクルの最終局面に入ると投資家は心配を始め、拡大が始まる。
しかし、その最終局面であっても、通常株式は良い状態が続く。
株式は通常、債券の後に調整する。」

現在は、米債券市場が調整を始めたのではと多くの人が騒ぎ出したところだ。
これが持続的なものか、あとどれだけ続くかはまだ意見が分かれている。
仮にこれが債券市場の本格的な変節であって過去の経験則に従うなら、株式はあと少しいい時期を継続した後、調整を迎えることになる。
問題は、本当にそうなるのか、それがいつかであり、どう変調に気づくかであろう。

「どれだけ株価が高いかにもよるし、引き金は1つではなくいくつかの組み合わせになる。
おそらく株式市場はあと1-2年さらに上がるだろうが、大きな調整になるだろう。
その時のバリュエーションによるが、20-40%の調整になるのではないか。」

JP MorganのCEOジェイミー・ダイモン氏は同日のBloombergのインタビューで、自分は未来を予想しない、誰もできないと断った上で、景況感についてピント氏とよく擦り合ったコメントをしている。

「いつかは不況がやってくる。
今年だとは思わない。
それは2019年終わりかもしれないし、2020年かも・・・」


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