マーク・ファーバー

 

マーク・ファーバー:年後半に危機が・・・

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が月例書簡で危機の到来を予想した。
こうした予言を売りとする同氏だが、予想する到来時期がずいぶんと早いのには驚かされる。


ある博識な投資家がこう言った:
『不況は資産価格を短期的に下落させるかもしれないが、長期的には大きく反発すると予想される。』

ファーバー氏はこの発言に大いに共感しているようだ。
確かに米市場を見る限りそれがこれまでの経験則だ。

米株価(Russell 3000指数、自然対数)
米株価(Russell 3000指数、自然対数)

グラフの縦軸は対数目盛になっている。
対数目盛でこれだけ上げ続けている。
米国株という資産クラスがいかに能なく上げ続けるものかわかると言うものだ。
こうした株式市場を持っていると、投資家はリスク・テイクに対して能天気になる。
対して日経平均株価の史上最高値は1989年12月29日の取引時間中につけた38,957.44円だ。
30年近い年月が経っても、そこまで戻す気配さえないのが日本である。
自ずとリスク・テイクに対する感受性は異なるというものだ。


ファーバー氏は「終末博士」と呼ばれる。
米国株がいかに上がり続けるものかを知り抜いていても、そうそう楽観的なことも言えないらしい。

「忘れてはいけない。
通貨膨張の時代には資産価格は変則的に上昇する。
いまだ金融政策が緩和的なのにもかかわらず、多数のぜいたく品の価格がピークから20%超も下落している。」

終末博士は悲観の天才だ。
ほとんどのエコノミストがファンダメンタルズに太鼓判を押す中、重箱の隅をつついている。

「過去12か月、輸配送管理システムの成長率が減速している。
これにより、次の信用・流動性危機が2018年後半にも起こりうる。
そして、不況と資産価格下落が続いて起こる。」

危機、不況、資産価格下落を危惧する人は少なくない。
しかし、今年後半「危機」が起こると言う人は極めて少ない。
老人は少々生き急いでいるようにさえ見える。

ファーバー氏はリスク・オフの戦略を伝授している:

  • リスク資産(不動産と株)は売られるだろう。
  • かわりに中期ゾーンのマチュリティの米国債が買われるだろう。

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