デニス・ガートマン:な~に〜?やっちまったな!

デニス・ガートマン氏が、予想を外したことをFoxで謝罪した。
近年、米市場の逆指標として用いられているガートマン氏の現時点での予想は強気相場だ。

「私はこの2週間半、読み違えてきた。
私は自分の口座だけ運用しているが、大きくではなくわずかにネットでショートしてきた。
先週金曜日の世界市場の動きは私が間違えたことを示しており、いったん撤退した。
ポジションをほんのわずかロングにした。」


この日のFox番組は、さながらガートマン氏の吊るし上げのようだった。
スタジオには笑い声が絶えず、ガートマン氏は何度も何度も「謝罪」を繰り返させられた。

実際この数年のガートマン氏の予想は神がかっている。
予想がことごとく逆を行くのだ。
最近だけ見ても、1月後半に米市場のメルト・アップを宣言すると市場は急落した。
2月中旬に弱気相場入りを宣言すると、市場はそれを無視して力強く回復した。
まさにジャスト・タイミングで真逆を予想している。

不可能とわかっていてもガートマン氏はマーケット・タイミング予想をやめない。
その蛮勇ぶりが愛される。
そして、その後の誠実な対応が許しを呼び寄せるのだ。

「売買で重要なのは

  1. 間違いを間違いと認める
  2. 間違いだったことをさらに続けない

ことだ。」

と語っている。
ガートマン氏は直近に弱気予想をした理由に触れている。

「市場が私を悩ませるのは、出来高が少なくて上昇する時だ。
下落は大きな出来高をともなって起こった。
これは市場がいい時の振る舞いではない。」


しかし、結果は出た。
ガートマン氏は株式について誤ったことを認める一方、多くの市場を言い当てたとも言い添えている。

「私は債券市場、ドル相場、金、外為市場、原油について正しかった。
しかし、株式市場については間違えた。」

好調なAmazon株について尋ねられると、買っていないし買いたいとも思わないと語った。
Amazonを卓越した企業と賞賛するものの、買えない2つの理由があるという。
割高かつハイテクだからだ。

「私は老人だ。
・・・私は、足の上に落ちた時にケガするものを好む。
鉄鋼、鉄道、船舶、銅などだ。
・・・ソフトウェアは足に落ちても傷まない。
私はソフトを理解していない。」

これもまた優れた投資家に共通な誠実さだろう。
わかるものにしか投資しない。
投資の基本である。
ガートマン氏はこの基本を今まさに徹底しなおしているのだろう。
なにしろ最近えせブロックチェーン企業への投資で楽しい結末を迎えている。

米長期金利については、従前からの上昇予想を継続している。

「(米長期金利が落ち着いたのは)株式にとってとてもいいことだが、問題は今後(長期金利が)2.84%ではなく、おそらく3.84%でもないことだ。
今後1年半の間に4%になってもおかしくない。
・・・債券は弱気相場入りし、金利は上昇し、FRBは利上げするだろう。」

ガートマン氏は必ずしも金利上昇を悪い兆しとはとらえていない。
金利上昇は設備投資や労働力の需要の高まりを反映したものであり、現在の景気拡大を考えればむしろ当然のことだと言う。
しかし、問題が1つある。

問題は、FRBがさじ加減を誤り、イールド・カーブを逆ざや化してしまうことだ。


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