ピーター・シフ

 

ピーター・シフ:経済はよくなっていない

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、現在の経済・市場をブラック・マンデー直前の頃に似ていると語った。
また、政治環境はサブプライム/リーマン危機前に似ていると指摘している。


投資家は1987年以降こうも楽観的だ。
ITバブル、ドットコム・バブル、新時代の頃の強い楽観よりもさらに楽観的だ。
・・・
今起こっていることは、1987年に起こったことを彷彿とさせることが多い。

シフ氏は現在がブラック・マンデーのあった1987年に似ていると講演で話した。
似ているのはブラック・マンデーだけではない。
政治的環境はブッシュ(Jr)の頃に似ているとも話している。
ブッシュ政権後期、サブプライム/リーマン危機前の好景気の時代だ。

「2005、06、07年に討論していた時、みんなブッシュ大統領に熱狂していた。
今、トランプ大統領に熱狂しているように。
同じことを語り『すべてすばらしい、完全な経済だ、問題など起こらない』と話していた。」

その中で、シフ氏は終末論を叫び続けた。
ついに実現したことで大いに名を売ることになる。

「私はバブルだと言い続けた。
『みんなとても危険だ。
クラッシュすれば共和党の責任にされる。』
まさにそれが起こり、オバマが大統領に就任することになった。
それと同じ過ちを犯そうとしている。」


ティーパーティーが消滅した共和党が、自ら墓穴を掘っているとの見方である。
シフ氏は、肝心のGDP成長率の実績がたいして改善していない点を指摘する。

「経済はトランプ政権下で改善していない。
経済は沸いていない。
トランプは経済が沸き上がっていると言うが、何も沸いていない。」

実績がまだ上がらないのは仕方ない。
経済政策が実るのには時間がかかって当たり前だからだ。
しかし、トランプ大統領はその舌禍によって自らの墓穴を深くしている。

「ドナルド・トランプが大統領候補だった時、失業率の数字はでっち上げだと言っていた。
嘘だ、詐欺だ、ごまかしだ、と。
トランプは、本当の失業率は30%、40%だと言っていた。
今では、失業率の数字が出るたびに、トランプはツイートする。
すばらしい史上最低の失業率であり、自分を称賛すべきだ、と。」

では、シフ氏はトランポノミクスが何を生むと考えているのか。
同氏は共和党の減税が財源をともなっていない点を問題視する。
政府支出を削減せずに減税・歳出増を行えば、政府の財政は悪化する。

「減税のために起こる政府債務増とインフレは、減税の経済押し上げ効果よりも大きな経済への重しになると信じている。」


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