デニス・ガートマン:リズナブルな弱気相場入り

デニス・ガートマン氏が、弱気予想を続けている。
1-2年の弱気相場、長期金利4-5%は甘受すべきと示唆している。


「私たちは株式市場を笑えるほど、ひどく買われすぎの水準まで押し上げてしまった。
この高値から10、15、20%、いわゆる調整をしても驚くことではない。」

ガートマン氏がNewsmax TVで再び弱気コメントを述べた。
9年続いた長く大きい強気相場の後では、1-2年弱気相場があってもおかしくないという。
米市場は「リズナブルな規模の弱気相場」に入ったとし、いつ下げ止まるかは下げ止まるまでわからないと話した。

ガートマン氏は勇敢だ。
他の人がついていけないような短期間で、大きな趨勢予想をひっくり返したりする。
それは、エンターテインメントとしては広く楽しまれるのだが、当然ながら予想的中の確率は低くなってしまう。
大きな趨勢はそうひっくり返るものではないものだからだ。
現に先月下旬まで同氏は市場が「止まるまで上がる」と言っていた。

さて、ガートマン氏の言う「リズナブルな規模の弱気相場」とはどんなものだろうか。
35年におよぶ債券のスーパーサイクルが反転するかもしれない中で、その中身が注目される。


「1970-80年代に戻るとは思わない。
10年金利が4%を超え5%に向かう可能性があるかと言えばYesだ。
しかし、1970-80年代に戻るとすれば14%だ。
そんなことは起こらない。」

米長期金利(青)とCPI総合(赤)
米長期金利(青)とCPI総合(赤)

ガートマン氏は、1970-80年代の高インフレ・高金利が再現しない理由をいくつも挙げている:
 ・人口動態の変化
 ・生産性の向上
 ・コンピューターの活用
ハイパーインフレーションの恐れなど微塵もないと話している。

「普通の人でさえ、マネーがどうやってインフレを生むかを知っている。
政府はもちろんだ。
中央銀行にはハイパーインフレ的環境に陥らないようプレッシャーがかかっており、1970-80年の金利水準に戻らずに済む。
金利は劇的ではない範囲で上昇していく。」

おそらく1960年代にもその程度の知恵とプレッシャーはあったろう。
今はマネタリー・ベースが大きく拡大している分、状況は厳しいと考えるべきだ。
ただし、ハイパーインフレが起こることはあるまい。
ハイパーインフレとは年10000%超のインフレであり、今のところそうした兆候は皆無だ。


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