ピーター・シフ

 

ピーター・シフ:4つ目のバブルはない

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、バブルが弾ける度にFRBが次のバブルを生む構図を批判している。
現在の市場を最大の株式バブルと評し、次はもうないと警告している。


「FRBは今世紀3つの巨大な株式バブルを膨張させた。
1つ目は2001年に弾け、2つ目は2008年に弾けた。
今回のバブルがいつ弾けるのかは誰もわからない。」

シフ氏はInvesting Newsのインタビューで、FRBがバブルを生んできたとの主張を繰り返した。
FRBは自ら作ったバブルが弾けると、さらに大きなバブルを生み出すことで投資家を救済してきたと揶揄する。
ややきつい皮肉ではあるが、後講釈で言えば間違いとは言い切れない。
グリーンスパン・プットなどと言われるのと同様の指摘だ。
では、この連鎖は今後も続くのか。

シフ氏は今回のバブルが最大のものとし、前回までとは異なると主張する。

「現在のバブルは、弾けた時に代わりを作るには大きすぎる。
弾けて、それで終わり。
FRBにはトリックの方法が残っていない。
4つ目のバブルを膨らませることはできない。」


今回のバブルが過去最大となる可能性はないとは言えない。
しかし、将来まで通じて最大であるかどうかはわからない。
とは言え、今回に独特なのはFRBが非伝統的金融政策を駆使した結果であり、その政策の手じまいがまだ緒についたばかりである点だ。
仮に市場が風邪を引いて大きな下落をしてしまった場合でも、前回と同じだけの緩和余地はもはやない。
その意味で「救済」に必要なだけの「トリック」がないとの指摘は理に適っている。

シフ氏は、仮にFRBが金融緩和を繰り返せば、それは通貨の信認を脅かすと話す。

「そうするためには刺激策をあまりにも強めなければならず、米ドルを殺してしまう。
刺激策の中毒に陥り、米ドルはクラッシュしてしまう。」

米ドル相場の大きな下落は投資家だけでなく実体経済にも悪影響を及ぼすという。
シフ氏は、米ドル・米国株でなく、適度な配当の取れる外国株への投資を勧めている。

シフ氏は、トランプ政権が2期8年でなく1期4年で終わるシナリオにも言及している。
これまでのトランプ政権の政策はトランプ支持者が望んだ方向性にはなく、株高こそもたらしたが、支持者が政権に幻滅を抱く可能性があるからだ。
そうなると、バーニー・サンダーズより左の民主党候補が勝つかもしれないと笑う。


「市場は今、減税と規制緩和に沸いている。
しかし、2020年民主党が大統領と上下両院を押さえれば、減税がなくなるだけでなく増税になり、規制の嵐となるだろう。
市場が今準備しているのとは逆の結果になるかもしれない。」


 - 投資 , ,