
エラリアン:新興国市場はバリュエーション上有利
独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、新興国市場への投資の優位性を説いた。
新興国市場はバリュエーション上はるかに有利な投資先だという。
「新興国市場はバリュエーション上、大きく有利だ。
一方、ボラティリティが高いことは覚悟しなければいけない。」
エラリアン氏はBloombergで、新興国市場への投資が選択肢となりうることを話した。
背景には、米資産価格の割高感が拭えないことがある。
「現在の状況で投資家が検討すべき原則は、
- 株式市場に投資する時、米ドルのリスクをなるべくとらず
- 出遅れセクターへの投資を増やすことだ。
新興国市場はこうした文脈の中で優れたものといえる。」
エラリアン氏へのメディアの質問は決まっている。
流動性トレードはいつまで続くのか?
エラリアン氏は「しばらくは流動性によって上がるだろう」と言う。
しかし、経済・企業のファンダメンタルズがついてこなければ直に終わるとも語っている。
エラリアン氏は最近、原油市場について構造面から弱気予想を表明している。
デニス・ガートマン氏やゴールドマン・サックスの意見と同方向の指摘だ。
エラリアン氏は、先入観にとらわれず世界の変化を読み取る姿勢が重要と言う。
「とても多くの構造変化が進行中だ。
これを見る時には、これまでにない自由な発想が必要だ。」